浅間神社つづき
こちらが柳平地区にある本家本元の『浅間神社・センゲン様』です。
この場所に推定400年生育した『大柳(コゴメヤナギ)』は、昭和12年『長野県の天然記念木』に指定されました。
日本第4位、県下第1位の老木でした。
しかし、たび重なる水害で根元を埋められた『大柳』は衰弱していったのです。
時には2メートルも埋まったようです。
植物学者を招き診断を受け、外科及び内科的治療を施しましたが、木の衰えは急速に進んでいきました。
とうとう平成14年6月の豪雨の時に、縦に裂け折れてしまったのです。
同じ年6月に氏子衆の寄付により、立派な「お社」ができました。
毎年7月15日に行われる「センゲン様」は古くから伝承されているお祭りの一つです。
浅間神社は『修行の場』でもありましたです。
冷たい滝の水をかぶる『水垢離(みずごり)』を10日間続けます。
水害で向町の「浅間神社」に移った後も、修行の最終日には、本元の柳平「浅間神社」の滝で水垢離を取るならわしでした。
多い年には20人もの修行者がいて、『男』限定・・・しかも修行中は女の人に会ってもいけなかったようです。
そんな荒行は昭和6年の夏で終わりました。
したがって経験者のほとんどは亡くなっています。
浅間神社は「お産の神」ともいわれ、『火が消える間にお産ができる』・・と、なるべく短いローソクを持ち帰ったそうです。
『女人禁制』で『お産の神』??いくらか矛盾も感じますが・・・村人の願かけ修行は約300年続いたようです。
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